CD125Kのクラッチを交換した話
CD125Kのクラッチ板が限界だったので交換しました。
CDやカブの系列のエンジンはキックがクラッチを介してクランクシャフトに伝わるのですがそれが滑るようになったり、少し回した状態から2速に入れようとすると滑ってオーバーシュートするようになっていたので早々に交換したいと思っていました。
C92のクラッチ板が流用できるらしいのですが厚さがC92用のものの方が薄く、プレートを追加するなどする必要があります。
一応それも仕入れてはあるのですが、今回はヤフオクで落札してヘッド載せ替えに使った部品取り用エンジンからクラッチ板を移植します。
クラッチ板の取り出し
部品取り用エンジンの右カバーを開けます。
奥側の丸がクラッチアセン、手前の丸がオイルポンプでクラッチ板を外すにはオイルポンプを外す必要があります。
手前のパーツはハマってるだけなので引っ張って取り外します。
クラッチ板をおさえている4箇所のボルトを外し、バネなどを取り外すとクラッチ板が取り出せるようになります。
取り出したクラッチ板です。
部品取り用エンジンのクラッチ板もあまりいい状態とは言えませんが現状よりマシなのでこれで交換します。
オイル抜き
カバーを開けるのでオイルを抜きます。
ドレンから排出されたオイルです。数十kmしか走っていないので各部が劣化してすすやブローバイがひどいんだと思います。
交換
同様の手順でカバーを開けクラッチ板を先程外したものに入れ替えます。
本来ならトルクレンチで締めるべきですが持っていないので手感覚です。
こういうところがあるのであまり長距離は走れず攻めた運転もできません。
ここがくっついたり滑ったりするわけですね〜 pic.twitter.com/Tz7lbGPQcC
— だん (@kogakudanshi) 2021年2月14日
クラッチワイヤーを確実に連結、分離ができるように調節します。
点火時期調整
せっかくオイルを抜いたのでヘッドを載せ替えたときに横着した点火時期調整を行います。
ジェネレーターのFの位置でポイントが離れるようにするだけです。
ちなみにここを少し前後させると出力特性が変わったりします。
オイル交換
抜いたオイルの分を交換します。
オイルキャップには10W-40の指定がありますが元の所有者のじいちゃんからは10W-30という指示があったので10W-30を入れます。
あまり変わらないような気もしますけど。
暖気と試運転
シートに破れを見つけて落ち込んでるけどエンジンは元気です
— だん (@kogakudanshi) 2021年2月14日
チェーンが伸び気味なので調整して試運転 pic.twitter.com/tptd3QHUY5
適当に暖気を済ませ、減った分のオイルをオイルゲージを見ながら補給して近所で試運転をしました。
クラッチはまだ少し滑りますが多少改善したような感じがあります。
交換前はクラッチワイヤーの調整を使い切っていたのですがそれがなくなったのでそれなりに厚みが増したんだと思います。
特に難しい作業もなくクラッチ交換が終了しました。
そろそろCD125Kの作業に関しては慣れてきて、マフラー外しを含む今回の作業でも全部で1時間ほどで終わることができました。
こんどはAliexpressで購入した2千円のキャブを取り付けてみようと思っています。
追記:
作業自体が大変すぎたので記事にできていませんでしたが、実は前記事↓
のあとにエンジンをオーバーホールしました。
更にその後走行中にカムシャフトが焼き付いたのでヤフオクで同型のエンジンを購入しヘッドを入れ替えました。
写真枚数がかなりあるので記事にするモチベーションがわかないし、需要もないと思っていますが読みたい方はコメントいただければ頑張ってまとめます。