マスターシリンダーを交換した話
ハンドル周りを壊しました。
またです。
ハンドルばっか何度壊すねん、という話です。
市内からの帰り道にカーブが連続する登りがあるんですが、そこの路面がすごい滑るんです。
曲がり切る直前くらいにアクセルをガバッと開けると250ccのVTRでもリアがスライドできるんですね。
楽しいのでよく遊んでたんですが、ついにコケました。
カーブの終わり、あっ滑った、と思った瞬間に股下からシートが抜けていきました。僕は路面に膝をつき、車両は右側に倒れエンジンスライダーを軸に水平に180°回転しました。数秒でエンジンカット(ECU賢い)。
やべぇと思いながら立ち上がって後続車に手を振りアピール。
「大丈夫ですか!!」と後続車の方。
「大丈夫です!!」頭が回ってない僕。
でもなぜか妙に冷静で、ガソリン等の匂いがしないことを確認、キルスイッチをカチカチして再始動し安全なところまで退避します。
夏でも長袖長ズボンを堅持していたのが幸いし、身体は無傷でした。
車体の方はというと、ブレーキの軸を保持するパーツが折れてました。
あとメーターの基部が折れてました。
ここで交換したところです。
例によって仕方ないので直します。
マスターシリンダー
マスターシリンダーは純正(45510-KEA-006)だとアセンでしか交換できないらしく1万4千円くらいです。
貧乏なのでもっと安いのがないか探します。
ありました。というかVTR250に適合するマスターシリンダーあんまりありません。
たぶんそういう方向にカスタムする人がいないんだと思います。
クラッチレバーに合わせてシルバーをチョイス。
タンクが別体になって、レバーにアジャスターもつくので全体ではアップグレードです。
フルードは何の面白みもなくホンダのDOT4を選択。
そのほかにホームセンターでゴムチューブを購入、なぜか家に転がっていたプラスチック注射器、その他各種工具とウエスとか新聞紙を準備しました。
取り外し
まず元のマスターシリンダーを取り外します。
ブレーキフルードが金属に付着すると爆速で錆びるので養生はしっかりしましょう。
蓋のネジを舐めないよう注意して開け
内蓋を取り外し
ダイヤフラムを取り外して中のフルードを注射器で吸い出します。
続いてバンジョーボルトを緩めますがかなりのトルクが必要です。
ワッシャが左右でかませてあったのでなくさないように注意。
このタイミングでミラーを外していますが、ミラーのアダプターもここで外すべきでした。
ハンドルに固定してるネジを緩めて取り外します。
思いっきりダラダラ漏れてますが、どうせ使わないので無視します。
取れました。まだミラーのアダプターがついていますが、固着していて外すのが大変でした。最終的にマキタのインパクトをフル充電して全力回転で外しました。
あと車種メーカーによって違うかもしれませんが、ここのネジは正ネジでした。
組付け
逆の手順で新しいマスターシリンダーを組みつけます。
タンクを固定するボルトが六角穴だったんですがなかなか使わないサイズだったので前もってチェックしておくといいと思います。
エア抜き
まぁこの辺はいっぱい記事があるのでそっちを参考にしてください。
ホースつないで
フルード入れて
ブレーキ握って、ネジ緩めて
あわあわ~
最終的に30分ほど格闘してエア抜き完了しました。
最後の数分まで全く硬くならなかったので「どこか漏れてるんじゃないか!?
」と不安になりましたが大丈夫でした。
フルードはまだキレイですね。
基準線の間までフルードを補充してダイヤフラムを入れ蓋を閉めます。
忘れずに配線類も元通りにしましょう。
作業終了!!
若干レーシーに…なってないですね。
ミラー位置が左寄り下がったのと左にスマホホルダーなど付いているので非対称感があります。
まぁとりあえず動けばいいんです。
以前より若干レスポンスも改善した気がします(たぶん気のせい)。
というわけで次回、メーターケース修理に続きます。